一時的に食事を減らしてもまた戻ってしまったり、簡単なダイエットから食べ方が悪くなってしまうなど、その人が「増える食べ方」を持っていればいずれ増えてしまいます。
ダイエットは「食事を減らす」「我慢する」ではなく、「今の食生活を直すこと」が本来の意味
この痩身法では、痩せる方法だけでなく、その人の食べ方自体を「本来の食べ方」に戻して行きます。
みなさんだって栄養バランス良く、野菜も食べた方が良いことはご承知でしょう。お母さんも、お医者さんも、栄養士さんもバランス良く食べましょうと言っています。でも、現実には栄養が偏り、少なく食べたり食べすぎたり…。なぜ出来ないのでしょうか?
それは取り合えず今は元気ですから、他人ごとのように聞いているだけなのでしょう。でも今のその食べ方ではだんだん脂肪は増えていき、そしていずれ健康を害してしまいます。
あなたの意識の仕方で食べ方はずいぶん変わります。ビタミンBが何になるとか、ビタミンEが何になるかとか、細かいことではなく、「食べた物が体の何になるか」と大きくとらえた方が簡単です。
では「バランス良く食べられるようになる」話をしましょう。
小魚の骨や牛乳・ヨーグルト・チーズを食べると体の何になるのでしょう?
答えは”骨”です。
心配しないで、牛乳飲んでも脂肪にはなりません。(飲みすぎは困りますけど)
あなたの大事な骨です。毎日しっかり作ってあげましょう。
肉(脂身は除く)・魚・豆腐・卵を食べると体の何になるのでしょう?
答えは”筋肉、皮膚、心臓、内臓など”です。
「食事を減らしました」「断食しました」このようなことをしたら、筋肉や骨はどうなるのでしょうか?もし体重が落ちたとしても、それは痩せたのではなく、「やつれた」のです。
現代の人たちは、体重だけを見ていて体がどうなっているか分かってないようです。
骨がゴツゴツ出ている痩せ方は間違いですよ。栄養失調です。
トマト、大根、きゅうり、ひじきを食べると体の何になるのでしょうか?
人間の体の60〜70%は水分なのですが、これは水道の水ではありません。細胞液(体液)です。きれいな水を飲んだからといって体液がきれいになるわけではありません。
例えば、あなたが一本の花になってみて、体を花瓶と思ってください。左の花瓶に60%きれいな水が入っています。右の花瓶に60%濁った水が入っています。あなたの花はどちらに浸かりたいですか?
濁った水に浸かっていたらあなたの花は早く枯れてしまいます。花なら枯れるということですが、人間でいうと「疲れやすい」「冷え性」「便秘」「肌荒れ(アトピー)」などになるでしょう。
まだこれぐらいなら生活にそんなに支障はないかもしれませんが、もし長い間、濁った水に浸かっていたらどうなるでしょう?
いずれ病気になります。糖尿病、高血圧、脳梗塞、がん、もしかしたら短命かもしれません。
そうなったら嫌ですよね。
今の食べ方では病気の道に矢印が向いています。
あなたの体の水をろ過してきれいな状態に保たせてくれるのが野菜や海藻です。
野菜や海藻は食べたほうがよい食品ではなく『生きるために食べなくてはいけない食品』です。
ほうれん草のおひたしが嫌いなら、ほうれん草のクリームシチューはどうですか?野菜の料理を作るのが面倒なら惣菜やさんで買ってきちゃったら簡単です。
お昼にカップラーメンだけではなく、洗ったトマト1個も一緒に(切らずにそのまま、上品ではないけど)どう?
健康で長く生きたいのなら、あなたの食事に野菜を登場させましょう。
あなたの大事な一つしかない体です。「体の水をきれいにするため」「健康に生きるため」に野菜を食べましょうね。
例えば、こんな食事をしたことはありませんか?
朝食=パン、コーヒー
昼食=カツ丼
夕食=ラーメン、ビールジョッキ1杯
間食=お菓子1袋
これではガソリンばかりです。一日使い切れないガソリンは脂肪として蓄えられます。
ではこちらの食事ではどうでしょう?
朝食=パン、ハムエッグ、トマト、レタス、コーヒー
昼食=トンカツ、ご飯1膳、豆腐の味噌汁、ほうれん草のおひたし、、オレンジ
夕食=チャーシューメン、野菜炒め、ビール350cc
間食=お菓子少々、カフェオレ
選び方で体は全く違うととになるのです。
「今日一日、(骨・筋肉・体の水)自分の体がちゃんと作れたかな!?」と思って終わるといいですね。
【たんぱく質】
あなたの両手のひら。
片方の手のひらに豆腐と赤身の肉の塊。
もう一方の手のひらに卵と魚の切り身。
あなたの体(筋肉、内臓、皮膚、血液など)を作る一日に必要なたんぱく質の量です。
(ダイエット資料参考)
案外食べてないと言う人。食べ過ぎていると言う人。いませんか?
少な過ぎたら一日分の体を作る材料が足りません。
多すぎれば油の取り過ぎや野菜不足(焼肉食べ過ぎて野菜は少し)。
バランスが崩れます。
【カルシウム】
プラス、骨を作るために牛乳を一日一本(他ヨーグルト、小魚など)を取りましょう。
骨も毎日消耗ていきます。
あなたの骨、誰も作ってくれませんよ。
【緑黄色野菜】
男性=350gのうち
緑黄色野菜は
120g
女性=300gのうち
100g
色の濃い野菜です。
この野菜の働きは私たちの”良い血液”を作ってくれます。
野菜の色、濃いですよね。
ヘモグロビンがしっかりある、鮮やかな赤い血が作れます。
レタスやきゅうり(中身は薄い色)ばかりでは、薄い色の血になります。
血液は”貨物列車の貨車”だと思って下さい。
貨車がたくさんあると物(栄養)を多く運べます。
赤い血液はたくさん貨車がある列車です。
体の隅々まで多くの物(栄養)を運べます。
薄い色の血液は貨車が少ない列車です。
体の隅々までたくさん栄養を運べません。
あなたはどちらの血液を作りますか?
【淡色野菜】
男性=野菜350gのうち
230g
女性=300gのうち
200g
色の薄い野菜です。
きゅうりやナスなど外側は濃い色をしていますが、内側は薄い色なので淡色野菜です。
淡色野菜は食物繊維と思ってください。
スムーズなお通じを助けてくれます。
木造の家を作っているのを見たことがありますか?
壁土を作るとき藁(わら)を入れてます。
土だけで壁を作ると乾燥した時ボロボロと崩れます。藁を入れるのは”つなぎ”なのです。
お通じも一緒。
ご飯やパンばかりだと団子になってしまいます。ご飯をつぶせばもちのように、小麦を水で練れば団子に。
だから、炭水化物ばかりだと腸で水分を取られ硬くなりスムーズに落ちていきません。
そこでつなぎが要るのです。
つなぎが入っている便は水分を取られ過ぎることがなく、スムーズに進みます。
便が体に長く滞在していると、腸は常に吸収していてもう吸収しなくてもいい余分な汚れまでも体に送り込んでしまいます。
だから体液が汚れてしまいます。
汚れたお風呂に入りたいですか?
目に見えているから入りたくないですよね。
体も一緒。
目に見えないけど野菜不足の体は水が濁っています。
きれいなお風呂(体)に入りたいですよね。
例えば「1日のビタミンはこのサプリメント3錠で補えます」又「1日のカルシウムはこのサプリメント2錠で補えます」というものがあったとします。
1日分のビタミンとカルシウムがサプリメント5錠で取れてしまうことになります。
胃袋に5錠のサプリメントを入れ、残った部分は何でお腹いっぱいにしますか?
エネルギーの多い炭水化物やたんぱく質ですよね。
サプリメントによって食べる内容のバランスを崩してしまうのです。
では、ビタミンとカルシウムを野菜と牛乳で取ったとします。炭水化物とたんぱく質の量が安定してきます。
又、野菜には食物繊維があり、お通じも良くなり便秘薬なんていりません。
(ダイエット資料参考)
サプリメントは簡単で便利かもしれませんが、反対に食べ方のバランスを崩してしまうこともあります。
サプリメントはダメということではありませんが、頼り過ぎてはいけません。
夜遅く食べるから、朝は食欲がなくて朝食を取らない。そしてまた次の日、食事のサイクルがずれ夜遅く食べる。
こんな食事をしていませんか?
例え話をしましょう、あなたが仕事で残業を頼まれたとします。同僚は皆帰ってしまいました。あなただけ残業です。不満でしょう!?
でも大事な仕事ですから、とにかくやらなければなりません。一生懸命がんばります。
夜中の2時になりました。
まだ半分しか終わっていません。明日までに仕上げなければなりません。
眠さと戦って仕事をします。
明け方やっと終わりました。
でもよく仕事を見直すと、誤字脱字、計算間違えがいっぱい。
もし途中で眠さに負けて寝てしまったら、朝仕事は残ったままです。
こんな無理な状態では上手に仕事がこなせるわけありません。
ではこれを胃腸に置き換えてみましょう。
人は寝る時間がくれば、当然眠くなります。
ところが今から寝ようとするのに食事をしました。
胃と腸は残業をすることになります。
あなたの頭と体は眠いから勝手に寝てしまいます。でも胃と腸は眠いのにこれから残業です。
夜中の2時、胃腸は「眠い、眠い、でもやらなきゃ」と一生懸命がんばってくれます。
でも、眠いからミスをしてしまい、胃液を出し過ぎたのか自分の胃に穴を開けてしまいました。
腸も動いたり止まったり、眠くてしかたありません。
もし途中、眠さに負けて寝てしまえば消化不良です。
頭が眠いときは胃も腸も眠いのです。
長く頑張ってもらわなければいけないですよね。
あなたの大事な一つしかない胃と腸です。
大事に大事に使っていきましょう。
本来健康な肌には高い化粧品はいらないのです。
肌が乾燥するから、この高級エッセンスを付けよう。
しわが気になるから、このパックをしよう。
くすみや肌の色が悪いから、美白美容剤を使おう。
と言われますが、
その乾燥肌もしわもくすみも、あなたの今の食べ方でそれを作っているのです。
体はきのう食べた物で今日の体が出来ているのです。
きのうパンやラーメンばかりなら、今日の皮膚は上手に作れていません。
肌の上から高い化粧品をたくさん使っても、内側から乾燥肌を作っていてはなにもなりません。
1,2万円の化粧品を使うのなら、1,2万円の肉や魚、野菜を食べてあげませんか。
体は昨日食べたもので今日の体が作られているのです。
体のためになる物を食べてあげましょう。
食事をする時に「いただきます」と言いますが、どういう意味かご存知でしょうか?
単に合図ではありません。
「あなたの命を私の命に代えさせていただきます」
という意味があります。
食べ物にはすべてに”命”があったのです。
豚肉も牛肉も魚もスーパーになら並ぶ前は生きていました。
野菜や果物も生命がありました。
豆腐も小麦粉も、卵だって自然の状態ならば有精卵としてひよこになっていたのです。
今はお金を払えば何でも食べられます。
バイキングで山盛り皿に取って食べきれずに残してゴミ箱へ。
せっかく生まれてきた命を誰かのために役に立つのなら意味があるけれど、ゴミに捨てられては報われません。自分がそうされたらどうですか?
バイキングが流行るのは生活が豊かになったからでしょうけど、現代はダイエットをしている人が多く、食べ物を我慢している反動でいっぱい食べたくなり、それを望む需要がまた供給を生み、バイキングが流行るのではないでしょうか。
ランチでも1000円でスパゲティにパンにケーキ。
安くても栄養バランスが悪いし、量も一人分以上あり苦しんで食べては次の日は食事を減らす。
食事は自分が生きていく分だけでいいのです。
「いただきます」の意味を知り、あまり無駄をしないよう食べていきましょう。
(稲吉里美的イメージで説明します)
〇豆
豆には芽を出す力がある。
新しい細胞を作る力。
〇野菜
野菜はみずみずしい。
細胞をみずみずしくしてくれる力がある。
〇緑黄色野菜
きれいな赤色の血液を作る力。
〇卵
ひよこ一羽分の筋肉、骨、皮膚、血液、内臓を作る。
〇海藻
海のミネラルをいっぱい貰おう。
〇きのこ
自然のビタミン、ミネラルを貰おう。
〇牛乳
子牛が成長する栄養を分けて貰おう。
〇肉
力が出る筋肉を作ろう。
〇貝
伸び縮みするぜん動運動、生命の力を補おう。
〇魚
良質な筋肉を作ろう。
〇ご飯・小麦
一日動く分のエネルギー。
〇嗜好品・お菓子
楽しみ。
無いのは淋しい。
楽しすぎると反動がある。