『かめの子ども時代』

子どもの頃かめさんの両親は共働きで、家に帰っても誰もいなかった。
テーブルの上にお小遣い。
お母さんが遅くに帰って来るまでお菓子やパンを食べていた。
仕事で疲れたお母さんは途中で買ってきたお弁当やスーパーのお惣菜が夕食になることが多かった。

遅い時間に食べるから次の朝はあまり食欲がない。
唯一栄養バランスが良いのは学校の給食。
「世の中のお母さん、給食だけじゃ栄養は足りていませんよ!」
声を大にして言いたい。
余談です。
そんなかめさんは子どもの頃からぽってりさん。





『かめの日常』

大人になって一度ダイエットをしたことのあるかめさん。
数年は保っていた。
かめさんの食事はというと、
朝は食べない。
昼はサンドイッチとコーヒー。
夜は焼肉とビール。
肌はカサカサだから栄養クリームいっぱい塗って。
便秘になれば下剤登場。
頼りにしてるよ。サプリメント。
何かおかしい?
と思いながらもずっとこんな生活。

数年後、分かってくれない上司へのイラ立ちで、ぽってりかめさんへ逆戻り。
でも相変わらず手放せないのは、
栄養クリーム。
下剤。
&サプリメント。





『かめの上司』

かめさんは優しい子。
何でも器用にこなす。
目立とうなんて思ってないのに、
何故かみんなの視線を集めてしまう。

ある時、かめさんは大事な仕事を任された。
上司にではなく、かめさんに依頼された。
みんなのために一生懸命頑張りました。
次の日、
「おはようございます。」
「・・・」
かめさんの挨拶に上司は返事をしない。
その次の日、
仲の良かった同僚が上司に呼ばれてから態度が変わった。
また次の日、
みんなの返事が・・
無くなった。
「ごめん。あの上司が怖いから。」
と同僚がそっと教えてくれた。

時々、かめさんの机の引き出しからいろいろ無くなる。
最初は置き忘れたかなと思ったけど、
違った。

「どうして?」
「私が何をしたって言うの!?」
かめさんは悩んだ。
悔しかった。
悲しかった。





『かめの転機』

体調はあまり良くない。
疲れやすい、冷え性、相変わらずのひどい便秘。
下剤は通常の量では効かなくなっていた。

かめさんは自分の食事がいけないことに気付いた。
野菜を食べよう。
牛乳を飲もう。
お肉も魚も卵も豆腐も。
ごはんやパンも。
体に要る物、全部、全部。

朝も食べよう。
昼も食べよう。
夜も食べよう。

そしたら、
「食事って楽しい〜。」
「毎食、毎食、お腹いっぱいで嬉し〜い。」
そしたら、そしたら、
冷え性も下剤もさよなら〜
て、どっか行っちゃった。





『上司へ』

私は誰かの悪口を言うのは嫌い。
私にだって好き嫌いはあるよ。
でも、
その行動は合わなくても、全てを否定しない。

あなたの良いとこ、OK.OK!
あなたの悪いとこ、OK.OK!
わたしの良いこと、OK.OK!
わたしの悪いとこ、OK.OK!
でも、悪いとこはちゃんと気付いてなきゃだめだよ。

上司へ
教えてくれて、ありがとう。
気付かせてくれて、ありがとう。
私はそうなりたくない。

みんなが笑っているのが好き。
困っている人に手を貸そう。
傷付いている人に肩を貸そう。
私の出来る限りの力で。