『これは勝手な夢物語』

どこまでも続く高い空
二人は手をつなぎ駆け回る
時にいたずら好きな子を優しく叱かり
時に転んで泣いた子を大丈夫だよと励ます
二人はけんかもするけど大好きで
一人がいなくなると淋しくて
青い空や光る海を
星や月の夜空を駆けて行く
二人は同じ魂から生まれた子
そして別々に地上に降りた
遠く離れた二人
ある日偶然見つけた
なつかしい記憶をたどり想いを送る
二人の言葉は空を舞い星となり
降りそそぐ
相手が誰に生まれ変わっていようと
そんなことはよかった
居てくれるだけで前に進めた
やがて二人は地上の目的を見つけ
記憶は空へと帰って行く